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西の国から 第1回 「JMRA公認『西日本コラボレーション研究会』発足 〜関西はがんばりまっせ!〜」

2017/05/24

タグ:福井 潤 西日本コラボレーション研究会

株式会社ジャパン・マーケティング・エージェンシー
企画大阪事業部 マネージャー ディレクター 福井 潤


■関西の調査会社事情
“実は!”というほどのことでもなく、知っている人は知っていることなのですが、西日本にも調査会社はたくさんあります。(当たり前!)

そこで今回は、誰の何の役に立つのかはさておき、少しだけ「西日本の調査会社事情」なるものをお伝えしてみようと思います。

さて、西日本に調査会社は何社くらいあるでしょうか?
(社)日本マーケティング・リサーチ協会の正会員社のリストを1件1件拾ってみると、目検ですので分析精度は“著しくそこそこ”と言わざるを得ないのですが、おおよそ40社くらいありました。もちろん正会員社でない会社さんもたくさん有りますので、さらに多いはずです。

次に関西の調査会社の話をします。
関西におけるマーケティングリサーチの歴史も古いようです。真偽のほどは定かではありませんが、関西の熟年リサーチャーからは、「日本のマーケティングリサーチの起こりは関西から」といった話も聞かれます。そう言われるのは当時でも先進的だった関西の家電メーカーが業界をリードしていたことにも一因があったのではないかと思います。

話は逸れますが、実をいうとJMAも老舗調査会社のひとつで1968年に小嶋庸靖が大阪で創業したのが始まりなのです。ちょうど来年で50周年となります。

そんな関西に現在ある調査会社というと、
@ 関西本社の会社
A 東京など他地域が本社の大阪支社(支店)
の2つがありますね。

「東京本社の大阪支社(支店)」といった位置付けの会社では、大阪の従業員数は首都圏に比べ1/10以下のところが多いのではないかと思います(因みに当社は1/10以下です)。それほど大人数で営業している会社は多くないのかもしれません。


■関西調査会社の悩み事
関西の調査会社の中には、地方都市であること、関西における業界規模が小さいことによる様々な悩みを抱えている会社もたくさんあります。

その中でも代表的な悩み事といえば、以下のような事があげられます。
(1) リサーチャーとしてのスキルを磨く機会が少ないこと(1社1社での育成には限界がある)
(2) 業界の動向及びその周辺情報が入手しにくいこと
 ・既存の調査会社の業界情報
 ・ビッグデータ・IoTなど新技術・新手法の台頭による異業種参入などの情報
(3) リサーチ業界を取り巻く環境変化に、各社個々で対応しなければならないこと
(4) 業界の交流を深める横の繋がりが少ないこと(JMRA大阪部会は、十数年前に解散したまま)

「いやいや、もっと根深い悩みがあるよ」という会社さんもあるかもしれませんが、あまりおおっぴらに公言できない根深い悩みは個別に解決していただくとして、総論同意いただける会社さんが多いのではないでしょうか。


■西日本でのJMRA公認組織発足へ
JMRA大阪部会は十数年前に無くなっています。それ以来、関西調査会社の横の繋がりが希薄になってしまっていたのですが、このような悩みを抱えた会社が数十社も集まれば、どういうことになるでしょう。
当然、互いに刺激し合って化学反応が起こります。
「酸化して錆びる」わけではありませんよ。「新しい何かが生まれる」のです。

そうして、悠久の年月を経て(たかが十数年ですが・・)、再び西日本にJMRA公認の組織が発足する流れとなっていくのです。

次回は、研究会設立の経緯や趣旨についてお伝えしたいと思います。


【今後の連載の予定】 (※タイトル、内容は変更の可能性もあります。)
 第1回 関西の調査会社の事情と悩み
 第2回 JMRAの西日本公認組織が発足  〜設立の経緯と趣旨
 第3回 西日本コラボレーション研究会  〜活動状況
 第4回 西日本コラボレーション研究会  〜今後の野望!!