株式会社ジャパン・マーケティング・エージェンシー
代表取締役社長 澁野 一彦
「暴走老人」という言葉が今メディアを賑わしている。
田中真紀子文科相が、東京都知事を辞職して新党結成に動き出した石原慎太郎氏を批判して使い話題になった言葉であるが、世間はこの「暴走老人」という言葉を「やんちゃで元気な老人」とどちらかといえば好意的?に受けて止めているようである。
内閣府の発表によると暴行・障害などの粗暴犯の数は数十年前と比べて20倍。高齢者増加率に対する粗暴犯の検挙率も世界でトップだそうである。
下記は警察庁発表による、「年齢別の検挙人員の推移」である。
『暴走老人』(本)の中で著者は「キレる老人」の実例として以下のケースをあげている。
・老人同士が殴り合う。老人が暴力事件を起こす。
・些細なことで犯罪を起こす。
・老人が性的衝動にかられ、性犯罪を引き起こす。
・老人同士が過激な政治談議をする。
・・・・・・・
〜交友関係の手助け〜
『暴走老人』(本)の著者は言う。
「とにかく今の老人は人間関係が希薄。社会的にも孤立しており、話し相手が近所のスナックの常連だけといった人が腐るほどいます。下の世代としては、交友関係を広げてあげるよう手助けしていくことが必要です」。
「暴走老人」の有り余るパワーを「負ではなく正の方向」に使ってもらうことも必要である。
高齢者のパワーと活動意欲を最も満たしてくれるのは働く場を持つことであり、また働き続けることができる生涯現役社会を実現することは彼らの生活基盤となる所得はもとより(貧困化の防止にもつながり)、生きがいや健康をもたらす。
自分の生活地域に目を向ければ、防災、高齢者の見守り、また子育て支援など人手不足の分野はたくさんある。元気な高齢者はこうした分野の担い手としての役割、活躍を期待されている。
「生半可なことではこの国を変えることはできない」。
約30人の出席者(同僚議員)を見渡しながら「お互いに命を張ってやろうじゃないか。私は暴走老人で走っている途中で死ぬかもしれないが、それでもいいと決心した」と。なんとも頼もしい?元気な80歳の言葉である。
続く


