株式会社ジャパン・マーケティング・エージェンシー
代表取締役社長 澁野 一彦
「プア充」とは、「欲を持ちすぎず、無駄な出費を抑え、社会の恩恵をうまく利用すれば、裕福でなくても(年収300万円でも)、豊かで楽しい暮らしができる」(提唱者:宗教学者の島田裕巳氏)
〜この考え方が今どきの若者を中心に支持されているそうだ。
「シニアライフ・センサス2013」から再掲。《シニア・高齢者層の生活意識(暮らし向き)について》弊社で今年実施したシニア対象(55才以上)の調査でも、現在の高齢者の生活の満足度は約7割で、若者とほとんど同じである。ただ、「経済的余裕」に関しては、逆に6割の高齢者が余裕がないと答えている。
「余裕があり満足」(今年38%←昨年39%)、
「余裕はないが満足⇒「プア充」)(37%←31%)、
「余裕がなく不満」(23%←27%)と3分割。
昨年に比べ、「プア充」シニアが増加している。
将来の社会保障不安や自身の老化に照らし合わせながら、若者同様「今日よりも明日がよくならない」と思うから「今が満足」と考えているのであろうか。この「プア充」の割合は、年齢が高い女性=後期高齢者で最も多くみられる。
「現在の生活の不安・不都合な点」に対する自由回答。(JMA「シニアライフ・センサス2013」)自身を「プア充」(「経済的余裕はない」が「満足」)と意識するシニアの自由回答として、
いずれも、自身の経済状況や将来的な不安要素はあるものの、「負を受け入れる」ことで逆に「生活を充実させて生きよう」という想いが感じられる。
デフレが20年も続き、企業は安くてそこそこ質の良い商品を提供する努力を続け、そうしたサービスの質は格段に高くなった。
これから10〜20年後に、公的年金がもらえるかどうかもわからない。今日より明日がよくなると確信できないシニアにとって、安くて良質の商品やサービスが調達できるのならそれに勝る幸せはない。多少遠くても格安スーパーや100円ショップにも通う。このような「プア充」のシニアが今後増えていく。
今後超高齢化社会がますます進展する日本にとって、「余裕がないが満足である」と思えるのであれば、それは「幸せ」なのではないだろうか。


