株式会社ジャパン・マーケティング・エージェンシー
企画大阪事業部 マネージャー ディレクター 福井 潤
■メンバー募集から決起集会まで
前号まで(第1回、第2回)、西日本コラボレーション研究会の発足までの経緯についてご報告して参りましたが、今回は発足後の(とてもまじめな)活動内容についてお伝えしたいと思います。
さて、いよいよ西日本コラボレーション研究会としての活動が始まるわけですが、発足直後はまだ活動するメンバーすら集まっていません。そうです、何より最初にしないといけないことは、参加メンバーの募集です。メンバーがいないことには何も始まりません。そこで思いついたのが「発足主旨説明会」の開催です。
(1)発足主旨説明会の開催 開催日:2016年7月20日 参加:21社38名
活動趣旨をご説明し、当会への参加を広く呼びかけました。多くの方にご賛同いただき、その結果たくさんのメンバーが集まりました。
多くの参加メンバーが集まったところで、会の名称にもある通り各社のコラボレーションの手始めとして、決起集会ともいえる「設立記念イベント」を開催いたしました。
(2)設立記念イベントの開催 開催日:2016年9月13日 参加:21社72名
JMRA理事の挨拶に始まり、当会の活動趣旨の説明、クライアント筋からの来賓2名による基調講演、飲めや歌えやの懇親会(まあ、歌った人はいませんでしたが・・)、若手リサーチャーによる各社のアピールタイムなど盛りだくさんのプログラムで盛大に行われました。
これら会の立ち上げに必要な「発足主旨説明会」と「設立記念イベント」をきっかけに多くの調査会社の方々と知り合いになり、いよいよ本格的な活動がスタートしたのです。
■1年目の諸活動
さて、本格的な活動の説明の前にもう一度当会の組織図をご覧ください。
既に「発足記念イベント」は終わりましたので、残りの3つが主な活動となります。
■ [ 東京セミナー誘致 ]班の活動
この活動は、東京JMRAで開催されているセミナーをインターネット中継により西日本でも受講できるようにすることで西日本のリサーチャーの研鑽機会を創出したいということで実施されました。
◎第1回
日時:2017年2月10日(金) 14時〜17時
内容:リサーチャーのための「伝わるデザイン」
参加:10社20名
初めてのこの回は、本当にネット中継がうまくいくのか、有料セミナーとして耐え得る通信品質が保てるのかなどを確認するため、テストの意味で無料開催といたしました。実はこのテスト、弊社東京の社員(JMRA研修委員長)と弊社大阪社員(私)の素人二人による無料の中継ソフトを使っての手作り中継となりました。
本当にうまくいくんだろうか、と少々不安を抱えながらの実演だったのです。ところが素人二人の中継だったにも関わらず、思った以上にうまく行ったんです!何とか有料でも行けるんじゃないかと・・・・。参加者も多くの方に満足していただけました。(参加者アンケート結果より)
この後、2年目に入って第2回のセミナー中継を実施しています。その時はJMRA東京事務局の方々の全面的なご協力のもと、素人ではなくプロに中継をお願いしまして、大大大成功を収めるに至っています。
■ [ インナー研修 ]班の活動
この活動は、規模の小さい西日本の会社や支社・支店単独ではなかなか手が回らない若手育成を会員各社が協力すれば効率的に行えるのではないかということで組織化されました。1社1社では実現が難しいと思われる若手リサーチャーが自ら学ぶ場を提供してあげたかったのです。
◎第1回
日時:2016年12月13日(火)16時〜18時
内容:マーケティングのフレームとリサーチの基礎研修
参加:10社24名
◎第2回
日時:2017年2月21日(火)16時〜18時
内容:商品の企画開発テーマでのマーケティングリサーチ
参加:8社17名
私自身、この研修の運営班でもなく、若手でもないので研修に参加していません。よって内容について深く理解するに至りませんが、当社としては若手リサーチャーの育成という側面において大変満足していますし、参加した若手リサーチャーの話では他の参加者の方々も大いに満足しているということでした。
今は2年目に入り、さらに第3回、第4回が開催されるなどますます活発な活動が続いています。
■ [ コラボ・アライアンス推進 ]班の活動
コラボ・アライアンス推進班では、どのようなコラボレーションが可能なのかを整理するために、参加各社が「委託したい業務」と「受託したい業務」を整理したアライアンスシートを作成し、各社に配布しました。業務上の守秘義務があり、詳しい内容はお伝えできませんが、いろいろなところでいろいろな会社間でコラボレーションが始まっています。最近では、ケイパビリティプレゼンも始まりました。
■2年目へ
さて、このような初年度の活動を経て、今は2年目へ突入しています。1年目の反省を生かして、さらに3年目の飛躍のために・・・・。
西日本では今までこのようなヨコの繋がりが希薄でしたが、これからは何かが変わっていくのではないかという雰囲気が生まれつつあります。次回は西日本コラボレーションが目指すところをお伝えしたいと思います。